木津温泉に入浴してみよう
Posted on 2009年7月 5日
皆さま、ご無沙汰しております。お元気でお過ごしでしょうか。
こちら北近畿も梅雨らしく、朝のうちは晴れていても午後になると雨ふりといった日が続きます。

こんな日々ですが、まもなくやってくる夏真っ盛りに向け、今のうちに英気を養っておくのもいいかもしれません。
ということで、今回は温泉に入浴してゆっくり汗を流すことにしました。
心も体もリフレッシュ!早速木津温泉へ向かうことにしましょう。
車窓を叩く雨を憂い顔で眺めるうち、木津温泉駅に到着。

駅周辺はシーズンオフということもあって、他に観光客の姿はありません。
列車から降りてきた高校生たちが迎えの車に吸い込まれ去っていくと、駅前には私一人が
ぽつんと取り残されます。

駅を出て少し歩くと国道に出ます。
右手に折れると、すぐに木津温泉の温泉旅館がぽつり、ぽつりと点在しているのが見えます。
事前に調べた情報では立ち寄り入浴も受け付けてくれるとのこと。
今回は国道に沿って「日帰り入浴」ののぼりを掲げていた旅館「金平楼(きんぺいろう)」さんに
おじゃますることにしました。

突然の訪問でしたが、宿のおかみさんは快く引き受けてくださいました。
浴槽にはお湯がなみなみと満たされていて入浴客の訪れるのを待ちわびているようでした。
貸しきり状態で温泉を堪能できます!

もともと木津(きつ)温泉は温泉通の間では良質の「ぬる湯」で知られた温泉です。
こちらのお風呂は入浴に適した温度まで高められていますが、浴槽の蛇口をひねれば本来の温度の
新鮮な源泉が出てきます。
入浴感を阻害するようなあの塩素の匂いもなく、100%ピュアな温泉をかけ流し状態で楽しむことができるのは、
温泉好きにとってとてもありがたいものです。
カランには湯の成分(湯の華)が付着していて、本物の温泉であることを物語っているかのよう。

温泉パンダ助役、お湯加減はいかがですか?
雨降りでもあり、露天風呂が使用できないのは我慢してくださいね・・・
(本来入浴料は600円のところ、露天風呂を準備できないので今回は特別に500円におまけして頂きました。)

さっぱりで肌触りのよいお湯を、貸しきりで十二分に堪能したらまた5分ほど歩いて駅へ戻ります。
待合室のドアにはいろいろな掲示が貼ってあって、お得なきっぷやイベントの情報なども入手できます。
むむ、タンゴ浪漫号のイメージソングなんてあったんですね!恥ずかしながら初めて知りました・・・。
それに「ブログ駅長」の掲示も!
木津温泉駅利用者の皆さん、なかなか更新しないブログ駅長でごめんなさい。
もっとがんばらねば!

JRとの乗換駅豊岡まで普通列車で戻ります。
外は真っ暗で景色は見えませんが、夜の闇の中で列車が轍を刻む音を聞きながら過ごすのも悪くはありません。
誰にもじゃまされずにいろいろと考えをめぐらす、絶好の機会でもあります。
最近急速に失われつつある夜行列車の雰囲気も、こんな感じだったに違いありません。
私の住む町から片道1時間半、気分転換にお出かけするにはうってつけの距離です。
また気分転換に訪れたいな、と思うシーズンオフの木津温泉でした。
旧福知山駅舎が解体される
Posted on 2009年4月17日
昭和63年7月に「宮福鉄道」福知山駅として開業して以来、丹後への新しい玄関口としてその役割を果たし続けた旧福知山駅舎。
JRの大きく無骨な駅舎と比べるのが気の毒なくらい、白く可憐で、隅のほうに小さく建っていたKTRの駅舎。
高架新駅に想いを託し、20年と9ヶ月という短い生涯を終え、ついにこの世を去る日がやってきました。

宮福鉄道(現在のKTR)開業直前の試乗会に参加した時に降り立って以来、この駅舎は丹後と福知山や京阪神の間を行き来する私をいつも迎えてくれました。
接続時間の短いJRの列車に慌てて乗り換えるときも、長い列車待ちで手持ち無沙汰な時も、就職先の大阪から大きな荷物を持って帰省するときも。
思い返せば、「これから乗る列車を待つ」という期待に溢れる時間を、私たち多くの利用者とともに過ごし続けた大きな存在だったのかもしれません。
多くの人々の記憶にその姿を残しながら、無慈悲な爪を振るう重機によって彼は今日この世を去りました。
大過なく役割を果たし終えた自負をひそかに胸にしまいこんで。
私は大事な友達をなくしたような喪失感に包まれながら、何をすることもできず、ただ眺めていることしかできなかったのでした。

ありがとう。
さようなら。
大好きだった「旧」福知山駅舎。
